ふくしま・ふるさと・もの・語りの会 桑とフルーツで元気に!キレイに!

桑の百科事典

桑ってな〜に?
昔は童謡にも唄われ、日本中にあった桑畑
童謡「赤とんぼ」の一節“♪山の畑の桑の実を、小篭に摘んだは、まぼろし〜か〜♪”
その昔日本の養蚕業が盛んだったころ、桑は絹をつくる蚕の飼料として用いられていたため、
地方に行けばいたるところに桑畑(桑園)があり、そこにはこの唄のような光景が繰り広げられていました。
しかし、養蚕業の衰退によって、養蚕農家が減り、桑園面積が減り、
今では緑豊かな山村の地域でさえも桑畑はあまり見られなくなっているのです。
ですから、赤とんぼの歌詞は知っていても、歌詞の中に出てくる桑は知らなくても当然なのです。
しかも、残っている桑畑の大部分は、何にも利用されずに放置されています。
この遊休桑園をどうするかが大きな課題となっているのです。

桑・繭データ
※30年で、養蚕農家は75分の1に、
 繭の生産量は48分の1に減ってしまった
面積データ
※桑園も年々減ってきている。
 使用面積は、実際蚕の飼料のために
 桑の葉を栽培した面積で全体の33.7%。
 残りの7割弱は、ほとんどが活用されていない遊休桑園!
出展:農林水産省 統計情報部調べ
激減した養桑農家、激増した遊休桑園 けれど、メリットいっぱいの桑 そんな時、研究の中で桑にはすぐれた成分と効能があることがわかってきました。 遊休桑園の桑は、長い間放置されていることから、農薬や化学肥料を使っていないから、 そのまま有機農産物。 また、1haに植えられた桑の木からは、年間15tの酸素を放出し、地球環境にも大貢献していたのです。 桑の4大メリット: 「すぐれた成分」「すぐれた効能」「有機農産物」「環境に貢献」 ■この遊休桑園の活性化は、農水省レベルでの大きな課題となっています。  平地の場合は、野菜や果樹畑への転用が可能ですが、桑園の立地が中山間地や傾斜地に多いため、  転用コストがかかりすぎるということ、加えてその背景には、養蚕農家の働き手の高齢化、  後継者難という問題を抱えています。
桑…
クワ科クワ属の植物の総称。熱帯〜温帯に広く分布する落葉高木で、葉は蚕(カイコ)の飼料にされます。
日本ではヤマグワ、カラヤマグワ、ログワの3種の系統が栽培され、品種数は100以上に達しています。
雌雄異株で、春、穂状花序に淡黄色の小さな花をつけます。
初夏に赤い集合果がつき、後に黒紫色に熟します。
中国の薬物書にも登場
約1800年前の中国の古い薬物書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」にも桑の薬効が書かれ、
古くから生薬(しょうやく)として用いられてきました。漢方では、せき止めやぜんそくに効き、
血液の流れを良くしたり、滋養強壮の効果があるといわれています。
また、新約聖書にも桑に関する記述が見られ、古くから人間の生活と関ってきたことがうかがわれます。
日本では切っても切っても、又・又・又・木になるということで桑となったように
葉が注目されているのに対し、英語のマルベリー(mulberry)は果実に対してつけられたものです。 
スゴイ!桑の成分

桑の葉の成分

カルシウム     2699mg
鉄          44mg
ナトリウム      40mg
カリウム      3101mg
カロチン       7.4mg
ビタミンA効力   4230IU
ビタミンB1     0.6mg
ビタミンB2     1,4mg
ビタミンC      32mg
ニコチン酸      4.0mg
食物繊維       52g
桑の葉イメージ
※1996年神奈川県科学技術政策推進委員会発表
 「機能性食品における共同研究事業報告」データより


特徴 ●人間の健康に有益なミネラル成分が多い。
   ●毛細血管を強くするフラボノイド類、殺菌作用を持った精油成分、
    桑特有の昆虫変態ホルモンなどが含まれている。
他の食品との含量比較
データ
桑の実の成分

カルシウム     39.6mg
鉄         1.59mg
カリウム       234mg
マグネシウム    19.7mg
亜鉛        1.39ppm
ビタミンB1     0.04mg
ビタミンB2     0.05mg
ビタミンB6     74μg
ビタミンC      33mg
桑の実イメージ
※桑の実成分のデータ提供/日本食品分析センター調べ
 (福島県国見町・国見一心堂薬局依頼)


特徴 ●桑の葉と同じく、人間の健康に有益なミネラル成分が多い
   ●葉より多く亜鉛を含んでいる。
   ※亜鉛は近年、環境ホルモンの影響による欠乏が問題になっていて、
    亜鉛が欠乏すると精子の減少や発育の遅れ、味覚障害を起こすといわれ、
     注目されている栄養素。
   ●目に良いことで脚光を浴びたブルーベリーと同じ、アントシアニンも
    多く含まれている。
他のフルーツとの含量比較
データ
実証!生活習慣病とガン予防
桑には、生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病など)やガンを予防するすぐれた効果が
あることが、1996年、神奈川県衛生研究所を中心に、農業総合研究所、畜産研究所、
がんセンター、県立栄養短期大学などによる「機能性食品の共同研究」の中であきらかに
なってきました。
桑葉エキスの        桑葉エキスの         桑葉エキスの 
中性脂肪低下効果      肝機能改善効果        コレステロール低下効果
データ
▲上の3つのデータは、桑の葉エキスの濃度を変えて動物実験をした結果です。
 いずれの数値も桑の葉が、肝臓機能の改善に有効であることを証明しています。
 ※GOT・GPTは、いずれも肝臓や心臓に多く含まれる酵素で、これが多い場合は
  病変の疑いが持たれます。
高血圧をおさえる効果       血糖値を抑制する効果
データ
▲左側のデータは高血圧状態のラットに桑の葉を与えた実験結果です。
 桑の葉を与えないラットの血圧に対し、低く推移し、高血圧を抑制する働きが
 あることがわかります。同時に正常な血圧の場合に桑の葉を与えても
 影響のないことが証明されています。
 また、右側のデータは、桑の葉を与えたラットでは血糖値の上がり方が少なく、
 桑の葉には血糖値を抑制する効果のあることがわかります。
ガンを予防する効果
データ
▲これは発ガン物質を与えた後、桑を食べさせたラットとそうでないラットの
 肝臓ガンの発生率を比較したもの。
 桑を与えたほうが、ガンの発生を抑制していることがわかります。
ダイエット効果
甘いモノといっしょに、桑を食べれば太らない!
なぜなら、桑の中には、糖分をたくさん摂ってもからだに吸収されない、
血の中にたまらない働きをするデオキシノジリマイシンが含まれているからです。
効果は、下記のデータが証明しています。
体重増加をおさえる効果    内蔵脂肪をおさえる効果
データ
▲これは、桑の葉を与えたラットとそうでないラットの体重増加量と、
 内臓脂肪の増加を比べた実験結果です。
 桑の葉が体重や脂肪の増加をおさえていることがわかります。
 ※1996年神奈川県科学技術政策推進委員会発表
 「機能性食品における共同研究事業報告」データより
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